JR 山手線 「新橋駅」から徒歩4分の場所に立地するカレッタ汐留。
“カレッタ” とは、アカウミガメの学名”Caretta” に由来しており、ゆったりとした時間を過ごしてほしいという思いから名付けられています。
日本を代表する電通やソフトバンクが本社を置く汐留エリアですが、かつてのような賑はなく現在はゴーストタウン化してしまったと話題になっています。
本記事では、カレッタ汐留の現状や歴史・再生の向けた取り組みについて詳しく紹介します。
カレッタ汐留について
カレッタ汐留の基本情報
カレッタ汐留の基本情報 | |
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名称 | カレッタ汐留 |
由来 | アカウミガメの学名”Caretta” に由来 |
住所 | 東京都港区東新橋1-8-2 |
開業日 | 平成14年12月1日 |
施設内容 | 商業・文化棟:スカイレストラン46、47F キャニオンテラス1~3F カレッタモールB1,B2F |
アクセス | ・JR 山手線 「新橋駅」 汐留改札(地下)より徒歩4分(地下通路が便利です) ・地下鉄 都営大江戸線 「汐留駅」 新橋駅方面出口より徒歩1分 ・地下鉄 都営浅草線 「新橋駅」JR・汐留側改札より徒歩3分 ・地下鉄 東京メトロ銀座線 「新橋駅」JR方面改札口より徒歩5分 ・ゆりかもめ「汐留駅」東出口より徒歩2分 |
飲食店やショッピングだけではなく、アート展示会や劇団四季の劇場をある大型の商業施設です。
冬にはイルミネーションを開催していますが、2019年以降のコロナの影響もあり徐々に規模を縮小傾向にあるようです。
深夜にすいませんm(_ _)m
— ミートボール (@XDZbqmXu0rSUUsE) December 15, 2023
12月13日に、カレッタ汐留のイルミネーションを見に行きましたが、コンパクトなイルミネーションになってました。 pic.twitter.com/5radiN68oQ
歴史と発展の背景
実は汐留は元々東京都港区の地区名であり、江戸時代以前は湿地帯でした。
しかし江戸幕府によって湿地帯は埋められ、徐々に開発されていき明治時代には現在の新橋駅が開設され、横浜駅間を行き来する鉄道も開設されました。
そして東京の玄関口・物流の中心地として発展していきました。
ちなみに新橋駅にSLが展示されているのは、汐留エリアが鉄道発祥の地として発展してきた背景にあります。
1995年から都市開発が進み、現在は東京有数のビジネスエリアと変わっていったのです。
2004年頃にはパナソニック・日本テレビ・富士通・電通など日本を代表する大企業がオフィスを構えています。
オフィスビル以外にグルメやレジャー施設として建設されたのがカレッタ汐留になります。
カレッタ汐留の世界の建設業界を代表するアメリカ・フランスの二人が携わるほどの力の入れようだったのです。
二人の世界を代表する建築家
- ジョン・ジャーディ(アメリカ):世界的に商業建築の集客力に定評のある建築家。
- ジャン・ヌーベル(フランス):2001年レジオン・ドヌール・シュバリエ賞など権威ある賞を多数受賞。
現在のカレッタ汐留
現在のカレッタ汐留の状況は?
現地を訪れてみたが、64店舗分のテナントスペースがあるが実に29店舗が空き店舗になっています。
ビジネス街でありながら平日のお昼時でさえ、並ぶことなくランチをすることができるほどです。
実際に探索してみても、シャッター街が広がっており本当に東京の中心地なのかと疑ってしまいます。
SNSでの口コミや体験談
実際にカレッタ汐留を訪れた人の口コミや体験談を見てみましょう。
先週日曜打ち合わせで汐留周辺に行ったので、ゴーストタウンと名高い電通本社が入るカレッタ汐留行ってきました。
— きょうこのだんな3。 (@kyokonodan2525) February 28, 2024
いやぁ、控えめに言ってやばいですね。これ日曜PMですよ?
富士通にソフトバンクが抜けて惨憺たる状況。銀座から1kmとは思えないほど、人がいない。#カレッタ汐留 #ゴーストタウン pic.twitter.com/Xc3ulc1eUs
来る度に思うけどカレッタ汐留のゴーストタウンっぷりマジですごいな。 pic.twitter.com/t1lXtxrrA1
— ㈱鈴木生コン (@suzuki_namakon) June 16, 2023
ゴーストタウン化した
— きむおさん (@kimuosan) June 23, 2023
カレッタ汐留
枯れた汐留
とはウマい事言うな〜
(ノ∀`) タハー pic.twitter.com/IsmxJDyoeF
カレッタ汐留がゴーストタウン化してる😱
— Migo (@MigoWhisky) June 16, 2022
半数のテナントが空いてる💦 pic.twitter.com/IzrOY4mUV8
やはり実際に現地を訪れた方も驚きを隠せないようですね。
元々、カレッタ汐留のオフィス街に勤務されていた方もコロナ明けからどんどん衰退していく汐留エリアを寂しさを感じていましたね。
カレッタ汐留がゴーストタウン化した理由
理由1:コロナによるテレワークの推進
ゴーストタウン化した理由1つ目はコロナにより多くの企業がテレワークを推進したことです。
2020年に世界的に大流行したコロナウイルスで多くの企業がテレワークを導入したことで、オフィスが空席になる状況が続きました。
その結果オフィスを縮小する企業が続々と増えていき、汐留にオフィスを構えていた富士通も移転を決めています。
現在も働き方改革により、テレワークが継続されている企業も多く、汐留にオフィスワーカーが減ってしまったことがゴーストタウン化の1つの原因と言えるでしょう。
理由2:立地の悪さと新橋駅近辺の急激な栄え
ゴーストタウン化した理由2つ目は立地の悪さと新橋駅近辺の急激な栄えたことです。
新橋駅から徒歩4分と好立地ではあるのですが、利用者の動線が考えられていない設計になっています。
カレッタ汐留はA街区と呼ばれるエリアにあり、新橋駅から最も遠い場所にあります。
これでは汐留に勤めるオフィスワーカーはわざわざ帰りに遠回りして帰宅することはないですし、居酒屋であれば新橋駅付近のほうが栄えているためカレッタ汐留に行く理由がないですよね。
その結果、徐々に利便性の悪さから利用者が減っていった背景があるようです。
再生プロジェクトと地域活性化の取り組み
カレッタ汐留の再生プロジェクトとして、いくつかの再開発計画が進行中のようです。
例えば、空きテナントや場所を利用した飲食イベントの開催や汐留エリアのオフィスワーカーをターゲットにした優待券などがあります。
2024年2月1日は”汐留横丁”がオープンしており、大人数の飲み会や劇団四季帰りの方をターゲットにしているようです。
まだかつてのような賑わいはありませんが、カレッタ汐留ならではのイベントやキャンペーンなどで再び活況あるエリアになってほしいですね。
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